2020-06-25更新

キャベツ 病害虫の予防を万全に

園芸研究家●成松次郎

 キャベツは冷涼な気候を好み、生育適温は20度前後ですが、初期は高温や低温に強い野菜です。一般地では夏まき秋冬取りが最も作りやすい時期です。
[品種]サラダ、煮物などに万能の品種が主流で、病気に強い品種を選びましょう。秋取りに適した早生品種の「初秋」(タキイ種苗)、「新藍」(サカタのタネ)は葉が柔らかい良食味品種です。冬取りには中晩生種で甘味のある「彩音」(タキイ種苗)、「冬藍」(サカタのタネ)もお薦めです。
[栽培期間]一般地では、早生種は7月上旬~下旬に種まきし種まき後90日程度、中晩生種は7月下旬~8月中旬に種まきし120~150日で収穫できます。
[苗作り]少量の苗を作るには7・5~9cmのポリポットを使うのが便利です。1ポット当たり3~4粒まき、本葉2~3枚で1株になるよう間引きます。苗作りの期間は30日程度で、寒冷しゃなどで害虫の飛来を遮断します(図1)。
[畑の準備]畑1平方m当たり苦土石灰100g程度をまき、よく耕します。畝幅70~80cm、深さ20cmの溝を掘り、この溝1m当たり堆肥1kgと化成肥料(NPK各成分で10%)100gを施し、土とよく混ぜて畝を立てます(図2)。
[植え付け]本葉5~6枚の頃、株間40cm程度に植え付けます。このとき、植え穴を掘り、穴に十分水やりして、活着をスムーズにさせます(図3)。
[追肥]本葉10枚の頃、株の周りに化成肥料を1株当たり10gくらいまいて、株元に土寄せします。2回目はその20日後に同量を畝の両側にまき、土寄せをします。
[病害虫の防除]ヨトウムシ、コナガ、アブラムシが多いので、オルトラン水和剤などで駆除しますが、生育初期はネット栽培で予防しましょう。葉先にくさび状の病班を示す黒腐病にはZボルドーなどで予防します。
[収穫]球が肥大し、やや堅く締まってくれば収穫期です。

※関東南部以西の平たん地を基準に記事を作成しています。

※JA広報通信2020年5月号より

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