2019-01-04更新

果樹作業の安全

人間工学専門家●石川文武

 落葉果樹では、収穫も終わり春に向けた準備が始まります。常緑果樹では、収穫末期かもしれません。春作業開始に向けて徒長枝の剪定(せんてい)や枝の誘引などがあります。
 冬の作業ですから、積雪している場合もあるでしょうし、寒風吹きすさぶときもあるでしょう。防寒着を正しく着て、滑りにくい履物を使いましょう。春になって、枝や花芽が予定通りに伸び、膨らむように果樹園の整備が必要となります。整枝には、脚立やはしごを使いますが、足場が悪くないことと、不安定でないことを確認しましょう。脚立の場合は必ず開き止めを使います。また、天板に乗ってはいけません。体の安定が確保できないのですから。
 不要な枝の剪定には、枝が顔を傷つけたり、目に触れることのないように、気を付けましょう。ゴーグルが有効です。
 剪定では、はさみの先端でけがをしないように、手で保持せず腰の後ろに正しくしまってはしごなどの上り下りを行いましょう。落ち葉や枝の処理に当たっては、粉砕してすき込んだり果樹の根元に散布することがありますが、シュレッダーへの投入では、投入枝の跳ね返りに注意するとともに、無理に投入口に押し込んだりしてはいけません。跳ね返りがあったり、手や袖が巻き込まれたりする恐れがあります。また、長いままの枝を果樹園に放置してはいけません。除草や耕耘(こううん)の際に飛散して作業者に当たったり、作業機に絡み付くことがあります。棚作り果樹園での剪定は上向き作業の連続になります。首肩腰の負担が大きくならないように適切な休憩を取りましょう。
 棚の点検・調整もしましょう。収穫時に棚が低くなっても、作業に支障のないような高さとしましょう。さびたり切れたりしているワイヤーは交換が必要ですが、取り外し、取り付け時にワイヤーで体を傷つけないように注意が必要です。周辺の支柱の安定性も確認しましょう。

※JA広報通信2018年12月号より

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